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実務の工夫とチーム開発の現場

若手女性エンジニアが語る、
実務の工夫とチーム開発の現場

今回は、アヴァクシアで活躍する女性エンジニアが携わるWebアプリケーション開発の現場をご紹介します。日々進化する技術に対応しながら、フロントエンドとバックエンドの両面を担う中で、どのような工夫を重ねているのかに加え、リモートワークを中心とした一日の過ごし方や、業務内容、そして働きやすさを支える取り組みについてもお届けします。

1. 業務内容の紹介

私は現在、Webアプリケーションの開発プロジェクトに参加しており、フロントエンドとバックエンドの両方の実装を担当しています。使用している主なプログラミング言語やツールは、TypeScriptとNode.jsです。データベースはMySQLを使用しています。最近は、プロジェクトが複雑になるにつれて「自分が書いたコードを他の人が読んだときにどう感じるか」を強く意識するようになりました。誰が読んでも意図が伝わりやすく、迷わず手を入れられるようなコードを目指して、ドメイン駆動設計(DDD)(業務の複雑さを整理しやすくする考え方で、開発する機能を業務のルールや意味に沿って構造化する設計手法。たとえば請求や契約など、業務で使われる単位に合わせてシステムを分けることで、わかりやすくかつ修正しやすくします)やクリーンアーキテクチャ(システムを長く保守しやすくするための設計方法で、業務のルールと画面表示やデータ保存の仕組みを明確に分けて作る考え方。変更が発生しても影響が広がりにくくなるように、整理されたつくりにします)といった設計手法を学びながら取り入れています。特定の人に依存しない、チーム全体で育てていけるコードを目指しています。

現在の開発チームは8名体制で、実装に加えて設計レビューやコードレビュー、スプリントプランニングのファシリテーションなどにも関わっています。機能開発と並行して単体テストやE2Eテストなどの自動テストを通じて、不具合の早期発見や安心してリリースできる体制づくりにも取り組んでいます。まだまだ学ぶことは多いですが、要件を整理しそれを実装やテストに落とし込んでいく過程には大きなやりがいを感じています。

機能開発の中では、業務データをCSV形式で出力する処理の実装にも携わりました。出力されるCSVファイルは、社内外のシステムで再利用されることが多く、単にデータを書き出すだけでなく、カラムの順序やヘッダー名称、値の整形ルール(例:日付フォーマットや数値の桁区切り)に注意が必要でした。さらに、エンコードの切り替え(UTF-8/Shift-JIS)や空白・改行の扱いについても業務ごとに要件が異なるため、柔軟に対応できるように設計しています。出力結果は目視確認だけでなく、仕様に沿って自動的に検証するスクリプトも整備し手戻りを防ぐ工夫を行いました。

また、こうした機能が継続的に正しく動作するようカバレッジを意識した自動テストコードの作成にも取り組んでいます。単体テストではロジックの分岐や異常系を網羅し、E2Eテストでは実際の入力・出力の流れを通して仕様通りの挙動が担保されているかを確認しています。テストコードは実装と密接に連動させることでリファクタリング(動きは変えずに、コードを読みやすく・わかりやすく・直しやすく整理し直すこと。中身の整理整頓のような作業で、不具合を減らす、将来的に修正しやすくする等の目的で行います)や仕様変更時にも安心して開発を進められる環境づくりに貢献しています。

継続的な開発において重要となるコードのメンテナンス性についても強く意識しています。たとえば、ユーティリティ関数や共通コンポーネントの整理、命名規則やコメントの統一など、細かな工夫を積み重ねることで、将来の保守コストを下げる努力をしています。

特に印象に残っているのは、過去に要件変更により大幅な仕様の見直しが発生した際、想定以上に既存コードの修正に手間取ってしまった経験です。当時は、自分を含めチーム全体が「もっと整理されていたら楽だったのに…」と感じました。この経験から、ただ動くコードではなく読みやすく保守しやすいコードを書くことの重要性を改めて実感しました。

2. 一日の過ごし方

私の一日は、だいたい9:00ごろに業務を開始するところから始まります。現在はリモートワークが基本なので、Teamsでチームのメンバーへ「おはようございます!」の挨拶から始まり、9:10からの朝会で各自のタスク状況や相談事項を共有します。

午前中は、設計や調査系の業務に集中することが多いです。集中力が必要な作業は比較的静かな時間帯のほうがはかどるため、午前中にドキュメントを作成したり課題に対する技術的な検討を進めたりすることが多いです。

午後はコードレビューや実装作業にあてています。また、必要に応じてチームメンバーとのペアプロを行っています。Azure DevOpsを使ってタスクを管理しており、タスクが小さく分割されているため進捗管理もしやすいです。

だいたい18:00ごろには業務を終えていますが、タスクのキリがよければ少し早めに終わることもあります。リモートでもチームとのコミュニケーションが活発で、「ちょっと聞いてもいいですか?」と声をかけやすい雰囲気があるのがありがたいです。

3. 働き方の工夫とリモートでの具体的な取り組み

リモートワーク中心の働き方になってからは、いかにして集中力を保ち、チームとのつながりを感じながら仕事ができるかを意識するようになりました。その一環として、自分なりに工夫していることがいくつかあります。

まず、毎日のタスクは朝の時点で見通しを立てて難易度や集中力に応じて「午前中にやるべきこと」「午後に回してもよいこと」にざっくりと分類しています。これにより、タスクの重みづけができ日々の業務にメリハリがつきました。また、長時間座りっぱなしにならないよう、1時間に1回は意識的に席を立つようにしています。リモートワークでは体を動かす機会が減りがちなので、リフレッシュを兼ねて軽くストレッチや散歩を挟むことでその後の集中力が持続しやすくなります。

コミュニケーション面では、雑談チャンネルや気軽な相談用チャットを活用し、仕事に直接関係しないような話題でも気軽にやり取りできる場を大切にしています。Teamsの通知には特に意識を配っていて、チャットをもらったら即返事するように心がけるなど気軽に声をかけやすい雰囲気づくりを工夫しています。

加えて、週に一度のチーム会では、業務の進捗だけでなく働き方についての気づきや改善点も共有しています。こうした場を通じて、チームとしてリモートワークの質を高め合っていけることに手応えを感じています。

4. アヴァクシアで働く魅力

入社のきっかけは、開発チームが技術的なチャレンジを積極的に受け入れていること、そして働きやすい環境が整っていると感じたことでした。実際に入社してみると想像以上に任せてもらえる文化があり、自分の考えや提案を大切にしてくれるチームだと実感しています。

また、技術的なディスカッションも活発でチーム内で設計について真剣に議論できる機会が多くあります。時には意見がぶつかることもありますが、何がベストかを一緒に考える姿勢があるので議論が前向きに進み、より良い結論にたどり着ける環境だと感じています。

女性エンジニアとしての視点では、「性別を意識せずに働ける環境」が整っていることが大きな魅力です。社内にはロールモデルとなる先輩も在籍しており、ライフイベントに応じた柔軟な働き方の相談もできる点は、長くキャリアを築いていくうえで心強いと感じています。

特にリモートワークが定着してからは、家庭と仕事のバランスも取りやすくなり、自分らしい働き方を実現できています。また、趣味の時間を確保することもできており、日々楽しく過ごすことができています。フルリモートでもチームとしてちゃんと成り立っているという実感があるのは、この会社のカルチャーの強さの表れだと思います。

5. 入社前・入社後の学びと成長

私は情報系の学部出身ではありませんが、就職してからプログラミングを学び、前職でもWebアプリケーションの開発を通じてスキルを積んできました。

入社前に特に力を入れていたのは、TypeScriptやReactの基本的な使い方、Git/GitHubを使ったチーム開発の流れ、REST APIの設計・利用についてです。現在の業務では、これらの知識がそのまま活かされているので事前に手を動かして学んでおいてよかったと感じています。

また、入社後は業務を通して「要件定義」「設計レビュー」「パフォーマンス改善」など、より実践的で深い知識が求められる場面が増えました。今は、DDDやクリーンアーキテクチャなどの設計手法や、Azureなどクラウドサービスの知識を日々学びながら、より良いコードを書くことを意識しています。社内にも学習意欲が高い方が多く刺激を受ける毎日です。

今後は、技術力のさらなる向上に加えて、チームビルディングやプロジェクトマネジメントといった領域にも挑戦していきたいと考えています。開発のスキルだけでなく、周囲と信頼関係を築きながらチームとして成果を出す力もエンジニアにとって欠かせない資質だと感じているからです。

また、後輩エンジニアの育成やコードレビューを通じてこれまで自分が学んできたことを還元し、チーム全体の成長に貢献できる存在になりたいと考えています。今まさに「育ててもらう側」から「支える側」への一歩を踏み出そうとしているところです。

最後に

エンジニアとしてのキャリアは、一人で積み上げるものではなく仲間とともに学び、支え合いながら広がっていくものだと思っています。今後も技術と向き合いながら、技術だけでなくその背景にある意図や目的もきちんと伝えられるようなチームやお客様と信頼関係を築けるエンジニアを目指しています。

この記事を読んで、少しでもアヴァクシアで働くイメージが湧いたなら嬉しいです。

アヴァクシアに少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度カジュアルにお話してみませんか?皆さまからのご応募を心よりお待ちしています。

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