トップページニュースSnowflakeとは? 今注目される理由と技術的な特徴をシニアデータコンサルが解説

Snowflakeとは? 今注目される理由と技術的な特徴をシニアデータコンサルが解説

近年、Snowflakeはクラウドデータプラットフォームの分野で急速に注目を集めています。従来のデータウェアハウスと比較して、スケーラビリティやパフォーマンス、管理のしやすさにおいて大きなメリットを提供し、多くの企業が導入を進めているようです。
本記事では、Snowflakeが注目される理由や技術的な特徴について簡単に解説します。

1. Snowflakeとは?

Snowflakeは、クラウドネイティブなデータプラットフォームで、データウェアハウス(DWH)、データレイク、データエンジニアリングの機能を統合したサービスです。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)上で動作し、柔軟なスケーラビリティと高いパフォーマンスを提供します。

画像引用:https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-regions

2012年に設立されたSnowflake社は、2020年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、IPOではクラウド企業として過去最大規模の上場を果たしました。それ以来、グローバルで急速に普及し、現在では多くの企業がデータ分析基盤として採用しています。

2. Snowflakeが注目される理由

① クラウドネイティブなアーキテクチャ

従来のオンプレミス型データウェアハウスとは異なり、Snowflakeはクラウド専用に設計されたDWHです。そのため、インフラ管理が不要で、柔軟にリソースをスケールアップ・ダウンできます。

② コンピュートとストレージの分離

Snowflakeは、コンピュート(計算処理)とストレージ(データ保存)を完全に分離している点が大きな特徴です。これにより、以下のようなメリットがあります。

  • 柔軟なスケーラビリティ:必要なときに計算リソースを増やし、不要になれば縮小できる
  • コストの最適化:ストレージとコンピュートの利用量に応じた課金で、無駄なコストを削減
  • マルチクラスターアーキテクチャ:複数のユーザーが同時にクエリを実行しても、リソースが競合しない


画像引用:https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-key-concepts

③ セキュリティとガバナンスの強化

Snowflakeはデフォルトでデータの暗号化を行い、アクセス制御や監査ログの機能も充実しています。また、データ共有機能により、異なる組織やチーム間で安全にデータを共有できる点も強みです。

画像引用:https://www.snowflake.com/ja/data-cloud/workloads/collaboration/?utm_cta=website-homepage-workload-card-ai-m

④ クエリパフォーマンスの最適化

Snowflakeには、データの自動圧縮、インデックスの最適化、キャッシュ機能などが組み込まれており、高速なクエリ処理が可能です。特に、リジューム機能(一時停止・再開)により、必要なタイミングでコンピュートリソースを利用できます。

⑤ 簡単なデータ統合と共有

Snowflakeでは、異なるデータソース(CSV、JSON、Parquetなど)を簡単に統合でき、外部のBIツール(Tableau、Power BI、Lookerなど)ともシームレスに連携できます。また、データマーケットプレイスを活用することで、他社のデータを購入・利用することも可能です。

3. Snowflakeの技術的な特徴

Snowflakeのアーキテクチャは、大きくストレージ、コンピュート、クラウドサービスの3層に分かれています。

① ストレージ層

  • データはクラウドストレージに保存(AWS S3、Azure Blob Storage、GCP Storage)
  • データの自動圧縮と最適化で効率的に管理
  • タイムトラベル機能により、過去のデータの状態を特定の時間に復元可能

② コンピュート層(仮想ウェアハウス)

  • コンピュートリソースをワークロードごとに分離可能
  • スケールアップ/ダウンが即時可能(リソースを無駄にしない)
  • クエリキャッシュ機能で頻繁に使うデータを高速取得

③ クラウドサービス層

  • 認証、アクセス制御、メタデータ管理、クエリ最適化を担当
  • データ共有機能で他のアカウントとデータを即座に共有可能

4. Snowflakeの主なユースケース

① データウェアハウスのモダナイズ

既存のオンプレミスDWH(Oracle, Teradata, IBMなど)をクラウドに移行し、スケーラビリティとコスト最適化を実現。

② データレイクの統合

データレイクとSnowflakeを連携し、構造化データと非構造化データを統合管理。

③ データ分析とBI

Tableau、Power BIなどと組み合わせて、リアルタイムのデータ分析を行う。

④ AI/MLのデータ基盤

Snowflake上に機械学習モデルのトレーニング用データを集約し、Databricks、AWS SageMaker、Google Vertex AIなどのAIツールと連携。


画像引用:https://quickstarts.snowflake.com/guide/intro_to_machine_learning_with_snowpark_ml_for_python/index.html?index=..%2F..index&utm_cta=website-homepage-workload-card-ai-ml&_ga=2.20454513.818002874.1739322155-770990898.1686809779#0

5. Snowflakeの価格モデル

Snowflakeの料金は、ストレージ費用とコンピュート費用の2つに分かれます。

  • 1. ストレージ費用:クラウドストレージの使用量に応じた課金
  • 2. コンピュート費用:仮想ウェアハウス(vWH)のサイズと使用時間に応じた課金

従量課金制のため、使った分だけ料金が発生し、コスト効率が良いのが特徴です。

6. まとめ:Snowflakeはなぜ選ばれるのか?

Snowflakeは、クラウド時代のデータ活用に最適なプラットフォームとして、世界中で採用が拡大しています。データウェアハウスのモダナイズや、データ分析の基盤として検討している企業にとって、非常に有力な選択肢となるのではないでしょうか。

特徴 メリット
クラウドネイティブ インフラ管理不要、スケーラビリティ抜群
コンピュートとストレージの分離 コスト最適化、パフォーマンス向上
セキュリティとデータ共有機能 安全にデータを管理・共有
クエリパフォーマンス最適化 高速なデータ処理が可能
多様なデータ形式をサポート JSON、CSV、Parquetなどを簡単に統合
外部ツールとの連携が容易 Tableau、Power BI、AIツールと統合

今回の記事を作成するにあたり、参考にしたSnowflakeの公式サイトをご紹介します。

>>次号では、Avaxia Snowflakeチームが担当する業務や、当社エンジニアの観点からデータサイエンティストとデータエンジニアの違いについてご紹介します。次号もお楽しみに!

TOP